セルフビルドでお店を作る~基礎編2
コンクリートを流し込もうと思ったんだけど、まだやることがあった。
鉄筋を溝の中に敷いておく+鉄筋を下から出しておく作業!
これが、地味なくせになんか大変。
一本一本短くした切ったやつを直角に曲げて、細い番線でくくっていく。
数も多いし、なんかうわぁってなる。
高さを揃えるための水糸もたるんだりするし。立てた鉄筋が振り向いたら倒れてたりするし。
つづく。
セルフビルドでお店を作る~基礎編1
いろんなことを作ったり、生み出したりしていく中で、「これをやったら、人生のステージが一つ上がった」みたいなものってありますよね。
たとえば、うちの場合は米作り。日本人の主食である米を一から作ったとき、ステージが一つ上がったきた気がした。
たとえば、金属加工。簡単なものだけだけど、金属を扱うようになったときもそう思ったし、アイスクリーム。おいしいアイスクリームレシピができあがったときも思った。
そういう意味で、セルフビルド、一から建物を作るってのは、たぶんステージが上がるやつだと思う。
基本的には、ぼくらの暮らしはこんなものが必要だ、とか商品開発の一環とかでモノを作り続けている生活をしているわけだけど、ここにきてもう一つお店をするための建物が必要になってきた。
そこで、始めてしまいました。セルフビルド。
まずは、なにもわからない中、地面に杭を打って「ここからここまでがお店」という四角を作るところから始めた。
長い紐を引っ張って、四角の四隅を決めていく。
直角をだすのには、ピタゴラスの定理ってものを利用しました。
3:4:5の長さで作った三角形は直角三角形になるってやつです。
3:4:5の長さのところに短い杭をくくりつけ、地面に刺しながら直角を出していく。
あーだこーだといいながら、まちがったりやりなおしたりして、ようやっと四角ができる。
あとは、ひたすら土木作業。
幅40cmくらいの溝を掘っていく。
つるはしとシャベルでただ黙々と。
掘ったら、この土つき器の登場。
重めの角材に穴を開けて、持ち手になる角材を通したもの。これで、溝を底をひたすらつきます。
前に家の土間をはるときに土をついた時は、ただの重い角材でやったんだけど、この柄をつけるだけですごい効率が上がる。「器」ってつけたくなるくらい便利になる。
そのあとは、砂利を底に敷いて、
またつく。
ではいよいよ、コンクリートを流し込み。 つづく。
ちなみに、これは布基礎というらしい。周囲をくるっと一周の基礎。
全部コンクリートはるやつは、ベタ基礎というらしい。
柱の下にだけちょこっとあるのは独立基礎というらしいです。
おうちでチーズを作る。
むかしむかし、ヤギの胃から作った水筒に乳を入れて運んでいたらできたいた、と云われるチーズです。
チーズには大きく分けてナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類があります。
プロセスチーズは、なんか円形で6個くらいに分かれてるやつとか、ぺらぺらにされていてサンドイッチとかに入ってる、あれです。
ナチュラルチーズは、ゴーダチーズとかカマンベールとか、なんか高そうな感じで売っている、あれです。
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱してもう一回固めたもので保存性を上げているものなので、熱で溶けにくい。この特性を利用してスモークチーズにしやすいチーズです。
本当のチーズは生乳を乳酸発酵させたり、レンネットという酵素で発酵させたり、なんかカビをつけて熟成させたり大変そうです。
レンネットは子牛とかの胃袋にだけある乳を分解する酵素なので子牛を殺したときに胃袋からとるみたいです。まあ、だから反対な人は反対している。
っていうか、レンネットとか手に入らないよ。って思った道草屋のような人向けチーズの作り方です。
ネットで買えるんだけどね。
この作り方はヨーグルトを使っているけれど、牛乳からヨーグルトを作ってもいい。
前に流行ったカスピ海ヨーグルトはダメです。なんか液体と固体が分離しない。
けっこうおもしろいから作ってみて。
メキシコ版 キムチの作り方
以前の道草メモもこちらに記しておこうシリーズ。
メキシコに在住してる人向けキムチの作り方。
メキシコにいてなかったら全く必要のないレシピだけれど、まあ昔住んでいたときに韓国人に教えてもらったレシピですごく重宝しました。
サボテンを漬けたり、アチョーテという日本にはないスパイスを使ったり、甘みにマンゴーをフレッシュで入れるという贅沢さ。
メキシコにいる方お試しください。
かまぼこを古代スタイルで作る。
前にかまぼこを作ろうとしたことがあって、魚をたたいて板に塗って、蒸したのだけれど、なんか高級すぎるというのか、魚の素材そのものって感じのものができた。
なんかあのビニールのようなやわらかいプラスチックのような、チープな感じのかまぼこが作りたかったんだけど。
まあ、それはそれとして、今度は大昔スタイルでかまぼこを作ってみよう。
日本で古代から食べられている食材なり料理なりはそんなに数多くないのだけれど、
かまぼこも平安時代から食べられてきたもの一つ。
そのころは竹に魚のすり身を塗りつけて焼いていたらしい。今でいうチクワです。
かまぼこは蒲鉾と書くんだけど、蒲(がま)という植物の穂のとこに似ているから。チクワだったら似てるよね、確かに。
室町時代に板にすり身を塗って焼く方法が考え出されて、さらに江戸時代に焼かずに蒸すという方法が考え出されたらしい。
たぶん、竹の棒に塗りつけるより板の方が楽だと思ったんだろうし、一本一本焼くよりセイロに入れて蒸してしまう方が楽だと思ったんだと思う。
やってみたらわかるけれど、竹の棒に魚を塗りつけるのはできなくはないけれど、そうとう面倒くさい。
ちなみにハンペン、あれは魚のすり身をお椀にいれて蒸しはじめてできたらしい。分量をちゃんと軽量したかったんだって。
そんなルーツを持つかまぼこの最初の姿を作ってみた。
まず魚と竹を用意。
骨をとったら、塩を少し入れてフードプロセッサーでウィーンとやる。昔の人は包丁でたたいて、すり鉢ですってたらしい。大変だわ。
だから長い間、大正時代くらいに機械化されるまでは、けっこう特別な日のご馳走、いわゆるハレのごはんだったわけです。
竹の棒に塗りつける。けっこうめんどくさい。
グリルで焼いた。これを一本ずつ焼くのはいやかも。そりゃ蒸し始めたくなると思う。
あとは棒を抜いて輪切りにするとチクワ、じゃなくて古代スタイルかまぼこのできあがりです。
味はあいかわらず高級感があるっていうか、魚のうまさが存分に引き出されておいしい。チープじゃなくてもいいと思える感じ。
なんか板で蒸すスタイルより、こっちの方がうまい気がする。
というかまぼこのルーツを想う一品でした。やってみて。
おうちで塩を作る。
うちは冬は薪ストーブで暖をとっているのですが、ついでに塩炊きもやっています。
塩は知ってのとおり海水からできています。岩塩とかも昔の海のあとですもんね。
海水には塩分がだいたい3%くらい入ってるんですが、4ℓの海水で120g、20ℓので600gくらい塩が作れる計算です。すごい。600gの自然塩って高いよ。
世の中には精製塩とか自然塩とか種類もかなりいっぱいありますが、違いは含まれているにがりの量です。
海水3%の塩のなかには、
だいたい80%くらいが塩化ナトリウム(いわゆる塩)
にがり分として、塩化マグネシウム10%、硫酸マグネシウム6%(どちらも苦味をもつ成分)
硫酸カルシウム4%(淡いエグ味)
塩化カリウム1%(酸味)が入ってます。
精製塩はなるべく塩化ナトリウムだけをとりだしたものです。
参考はこちら
自然塩は味がいいとか、体にいいとかありますが、実際のところ諸説あるし、個人差もあって何が正しいのかよくわかりません。
昔はにがりが多いのは雑味があるので下級の塩として思われていたし、今ではおいしいと思っている人もけっこう多い。
ただ、マグネシウム(いわゆるにがりの主成分)は塩の結晶の周りにくっついているので食べたときにまず苦味が来てからいろんな味がくるので塩辛さが感じにくくなるそうです。いわゆる丸く感じるわけです。
参考はこちら
そんなこんなでにがりをどの程度、どうやって取り除くかを試行錯誤してきたのが、人間の塩作りの歴史です。
まあそんな難しい話は、塩炊き職人や塩会社にお任せして、自分で塩を作って食べましょう。
難しいことを抜きにるれば、塩炊きはすごいシンプルです。
*塩の作り方
海水を汲んできて火にかけて蒸発させていくだけ。
これだけ。遠心分離やらなんやらいりません。煮詰まってくる最後の方で焦げ付かないように混ぜておいてあげればいけます。水分がなくなったら布の上にあげて、火の近くで乾くのを待ちましょう。
これで、海水の成分を100%とりこんだ本当の自然塩のできあがり。
(実際には炭酸が鍋の底にこびりつくので微量とりこまれないのですが)
味はうまいです。いろんな海の味を感じられるおいしい塩になります。
薪ストーブじゃなくても、やかんがのせれる灯油ストーブでもできるし、アウトドアで焚き火なんかしてるときにも作れます。
やってみてねー。
塩おむすび最高。