音楽をつくる。~セルフレコーディングのすすめ~
自給自足のような暮らしをしていて、よくあるのが「食」の自給。
畑や田んぼを耕して狩りをして、採集する。保存食を作る。
そんな「食」の自給ももちろんとても重要なのだけれど、道草屋はもう少し広げて衣・食・住・音・祭・場を手作りしています。
「音」は音楽です。
バンドを作って練習するのはもちろん、ライブをやったり、音源を作ったり、楽器を作ったり、映像を作ったり、けっこうクリエイティブにいろんなことに広がる音楽。
セルフレコーディングも、音楽という作品を作るという意味以外に、どうやってその状況を生み出すか、どうやって録るか考えるすごいクリエイティブな時間になります。
ぼくらの音楽は、人生や生活を音楽にかけているわけでもないし、お金もないし、あるのはいろんなアイデアと知恵と楽しむ心だけ。
あーだこーだいいながらレコーディングが始まった。
使った機材は5chのミキサーとMTR、マイクと楽器くらい。
わちゃわちゃしている。
マイクスタンドもないので椅子やらなんやらに無理矢理マイクをくっつけたり、
マイクが断線していて、半田付けからやりなおしたり。
部屋中にシーツやら布やら張ってインスタント防音部屋をこしらえる。
途中で力尽きて寝る人も。
ミックスダウン。とにかく何回も聞いて話して、決めて、やっぱりやり直したり、セルフレコーディングだから時間もエネルギーも思っただけかけられる。
曲名とか歌詞カードとかいろんなことを決めたり。
そうやって作り上げる音源。けっこう大変だけど、かなり楽しい。
CDにはんこをおして完成!
セルフレコーディングおすすめです。手作りする楽しさの原点みたいなのがあります。
PV(映像)もいきおいで作る。このお話はまたの機会に。
家でろうけつ染めをする。
インドネシアではバティック、日本語ではろうけつ染め。
なんか布をいい感じにしたいなーってときにおすすめなのが、草木染めと並んでこのろうけつ染め。
インドネシアではチャンチンという道具を使ってするのですが、
壷のとこに溶かしたロウを入れて先から出しながら布に描いていきます。
これがけっこう難しいし、なんかぐだぐだになります。そもそも持ってないしって思うし。
でも、ちょっとしたろうけつ染めなら、てきとうな道具で家でやれちゃいます。
要るものは
・空き缶 2個
・筆
・ろうそく だけ。
まずは空き缶を一つ真ん中で切ってコップみたいな形にします。
もう一つは上を缶切りで切って、側面も開けます。そこに火をともしたろうそくを入れて、上にコップ型にした缶にロウソクのロウだけ入れて熱します。
あとは液状になったロウを筆につけながら描いていくだけ。
インクをつけながら字を書くみたいな感じ。
描けたら水に染料を溶いて染めたら、最後にお湯にくぐらせてロウをとります。
簡単な図柄ならけっこういけます。
石灰&洗濯のりで漆喰をつくる。
漆喰をつくる。
昔は家を建てている現場で海藻を炊いて、貝からできた灰と、わらにまぜて作っていたらしいです。今みたいになんでも簡単に手に入るわけじゃなかったからやってたわけだけど、そういうやってみよう、やるしかないなーという感じいいですよね。
漆喰みたいな壁にしたいのに、漆喰高いしなー、とか
塗りの壁だけど、いろんなアレンジをしてみたいとかいう人におすすめなのが、これ。
要は昔の人がやってたことを今ある材料で簡単に再現してみようって発想です。
いるものは石灰とわらと洗濯のり。あと色をのせたい人はペンキ。
なにしろ石灰が20キロ¥350なので、相当安い。
もともとがベージュ系なので、真っ白にしたい人は市販の漆喰のほうがいいかもですが
何を混ぜてもアースカラーになるので、これはこれでかわいい。
作り方は、
①わらを刻む。ぼうしつくったときの毛糸くずなんかもまぜて。
②洗濯のりを水で溶かす。石灰とわらなどまぜる。
(割合は洗濯のり:水が1:6ぐらいで、カスタードくらいの固さに様子みながら混ぜる。)
好みの色(そのままだとベージュ)のペンキやらなんやらを混ぜる。
この写真はオレンジのペンキを混ぜてます。
③しっくいみたいにコテで塗ってゆく。
こんな感じ。だいたい次の日にはもう固まってます。
違う色のペンキを混ぜたものを上から塗ったりしたら、いろいろ遊べます。
樹を描いてみた。おもしろいよね。
梅肉エキスをつくる。
おうちで作れる薬として最もメジャーなのが、梅肉エキス。
そもそもウメ自体が薬として、日本に伝えられてきたもので、梅干や梅の黒焼き(古代では烏梅という)も薬として作られてきたらしい。
その中でも最強なのが梅肉エキス。江戸時代にはすでに作っていた医者がいる。
その効果は生の梅よりめちゃくちゃすごい。なんか30倍くらいすごいらしい。
なんといってもその主成分はクエン酸。もうクエン酸のおかげで、下痢やら風邪やら食中毒にすごくいい。しかも生の梅にはなくて、梅肉エキスになったら生まれる成分があったりなんかすごい。
といういろんな情報がここに書いてます。↓
そんな梅肉エキスの作り方。
まずは青梅を死ぬほどいっぱいすりおろす。しかも金属を使うとクエン酸が反応してダメらしいので、プラスチック製のおろし金でひたすら手ですりおろす。
めちゃくめちゃ大変です。それを布でこして、絞る。これもすごく大変。
なんかよくわからないけどしぼる手がぴりぴりしてくる。クエン酸なのか?
で、しぼった水分をひたすら煮詰めます。
ねとねとになってくるまでひたすら煮詰める。後半はほっておくと焦げ付くのでひたすらかき混ぜながら煮詰めます。すごい大変です。
というどの工程も大変だ大変だといいながら、完成するのがこれ↓
すごいちょっとです。さすが万能薬だけあるわ。高価なだけあるわ。
って思います。みなさんも是非。
カカオからチョコレートをつくる。
カカオからチョコレートをつくる。
以前グァテマラの大きな湖にある小さな村にいったときに、たまたまチョコレートを作ってるところがあって、じーっと見ていました。
けっこう小さな村だし、とくに工場という雰囲気でもないし、で使ってる道具も簡単な手道具だけで、ちょっとまねして作ることにした。
まずはカカオをぱちぱちとなるまで炒る。
ぱちぱちってなってから3分くらい。このとき早すぎると後で皮がむきにくいし、遅すぎると焦げる。
炒ったら皮がぽろぽろとむく。
こんな感じ。
これをごりごりとする。うちはメキシコから持って帰ってきた道具を使うのだけど、なかったらすり鉢か?フードプロセッサーとかミルサーは、カカオから出てくる油分でもったりとなるから壊れるかもしれない。気温が高かったら、ねっとりするし、低かったらわりとばさっとしてる。
ここまできたら、あとは砂糖とバターとかココナツオイルなんかの油分を足して、少し火にかけながら練る。熱々のうちに丸めるなり、バットに流しいれるなりして冷やして完成。
手でやるとやっぱり完全には、粉末にならなくてちょっとざくっとした舌触りになる。
味は今まで食べてきた市販のチョコよりなんかもうカカオがすごい。初めて食べたときカカオってこういう味だったんだと思った。
メキシコ料理やフランス料理にカカオを使ったソースがあるけれど、カカオのソースを肉にかけるってどうよって最初は思ったけれど、カカオの味を知ったとき「あ、これは確かにソースにもなるわ」って思った。
うちではこれをベースにガトーショコラを作ります。おいしいよ。