セルフビルドでお店を作る~基礎編4
できあがったコンクリートの上にブロックを積んでいきます。
一つ一つ水平器をあてて、モルタル(セメントと砂だけ混ぜたやつ。接着剤的な隙間埋め的な。)を下にぬりながら水平にブロックを置いていきます。
これもたいがい地味な作業。
水平って難しい。だいたいがそもそもの地面が水平じゃないということを初めて知った。水平は水の上にしか現れない貴重な現象なんだ。
なんせ、一段目でまあこんなもんかと手を抜くと、その箇所は二段目で絶対に尻拭いすることになる。今ここでやったことは先で必ずツケを払うことになるんだ。
いろんなことをぶつぶつ言いながら少しずつ積んだブロック。
もうセメントを見たくない、いくら便利だろうと安かろうと見たくないと思い始めた頃完成。
やったー。次からは大工仕事だー。
ちなみにこの作業をやってる同じタイミングで、8段くらいブロックを積んでる現場が近くにあっていつも見てたんだけど、ぼくらの30倍くらいの速度で進んでいた。
やっぱ職人はすごいと思う。
つづく。
セルフビルドでお店を作る~基礎編3
セメントはけっこう便利。安いし。
土間をはったりするくらいなら、そこらの砂と砂利、セメントだけ買えばはれる。
(海のものは、中に鉄筋とか入れるときは錆びるのでだめらしいです。そもそも海からとったら泥棒ですし)
ペットボトルなんかと組み合わせてランタン作ったり、
ペットボトルとコンクリートでペンダントランプをDIY! | DIYer(s)
いろいろ作れる。100均でも買えるし。
そんなコンクリート。基礎といえば、コンクリート。セメント・砂・砂利を1:3:3で作るコンクリート。
やっぱり基礎を作るうえでのハイライト的な作業がコンクリートです。
手でやるしかなかったので、近所の友達集めてやいのやいのとやっていきます。
なんせ手で混ぜて、手でこねて、手で運んで、手でならしていきます。
そうとうしんどい。
うぇーってなるくらいしんどい。
近所のおじさんがあーだこーだとちゃちゃを入れにやってくる。
もちろん教えてもらえることが多いから感謝してます。
で、青春。
こういうお祭り騒ぎな作業はけっこう好き。稲刈りとか田植えとか、人が集まってしんどいことをわーわーとやるのって楽しい。
やっと掘った地面がまた埋まった。ここからブロックを積んでいきます。
思ってた以上に基礎が終わらない。
つづく。
セルフビルドでお店を作る~基礎編2
コンクリートを流し込もうと思ったんだけど、まだやることがあった。
鉄筋を溝の中に敷いておく+鉄筋を下から出しておく作業!
これが、地味なくせになんか大変。
一本一本短くした切ったやつを直角に曲げて、細い番線でくくっていく。
数も多いし、なんかうわぁってなる。
高さを揃えるための水糸もたるんだりするし。立てた鉄筋が振り向いたら倒れてたりするし。
つづく。
セルフビルドでお店を作る~基礎編1
いろんなことを作ったり、生み出したりしていく中で、「これをやったら、人生のステージが一つ上がった」みたいなものってありますよね。
たとえば、うちの場合は米作り。日本人の主食である米を一から作ったとき、ステージが一つ上がったきた気がした。
たとえば、金属加工。簡単なものだけだけど、金属を扱うようになったときもそう思ったし、アイスクリーム。おいしいアイスクリームレシピができあがったときも思った。
そういう意味で、セルフビルド、一から建物を作るってのは、たぶんステージが上がるやつだと思う。
基本的には、ぼくらの暮らしはこんなものが必要だ、とか商品開発の一環とかでモノを作り続けている生活をしているわけだけど、ここにきてもう一つお店をするための建物が必要になってきた。
そこで、始めてしまいました。セルフビルド。
まずは、なにもわからない中、地面に杭を打って「ここからここまでがお店」という四角を作るところから始めた。
長い紐を引っ張って、四角の四隅を決めていく。
直角をだすのには、ピタゴラスの定理ってものを利用しました。
3:4:5の長さで作った三角形は直角三角形になるってやつです。
3:4:5の長さのところに短い杭をくくりつけ、地面に刺しながら直角を出していく。
あーだこーだといいながら、まちがったりやりなおしたりして、ようやっと四角ができる。
あとは、ひたすら土木作業。
幅40cmくらいの溝を掘っていく。
つるはしとシャベルでただ黙々と。
掘ったら、この土つき器の登場。
重めの角材に穴を開けて、持ち手になる角材を通したもの。これで、溝を底をひたすらつきます。
前に家の土間をはるときに土をついた時は、ただの重い角材でやったんだけど、この柄をつけるだけですごい効率が上がる。「器」ってつけたくなるくらい便利になる。
そのあとは、砂利を底に敷いて、
またつく。
ではいよいよ、コンクリートを流し込み。 つづく。
ちなみに、これは布基礎というらしい。周囲をくるっと一周の基礎。
全部コンクリートはるやつは、ベタ基礎というらしい。
柱の下にだけちょこっとあるのは独立基礎というらしいです。
おうちでチーズを作る。
むかしむかし、ヤギの胃から作った水筒に乳を入れて運んでいたらできたいた、と云われるチーズです。
チーズには大きく分けてナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類があります。
プロセスチーズは、なんか円形で6個くらいに分かれてるやつとか、ぺらぺらにされていてサンドイッチとかに入ってる、あれです。
ナチュラルチーズは、ゴーダチーズとかカマンベールとか、なんか高そうな感じで売っている、あれです。
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱してもう一回固めたもので保存性を上げているものなので、熱で溶けにくい。この特性を利用してスモークチーズにしやすいチーズです。
本当のチーズは生乳を乳酸発酵させたり、レンネットという酵素で発酵させたり、なんかカビをつけて熟成させたり大変そうです。
レンネットは子牛とかの胃袋にだけある乳を分解する酵素なので子牛を殺したときに胃袋からとるみたいです。まあ、だから反対な人は反対している。
っていうか、レンネットとか手に入らないよ。って思った道草屋のような人向けチーズの作り方です。
ネットで買えるんだけどね。
この作り方はヨーグルトを使っているけれど、牛乳からヨーグルトを作ってもいい。
前に流行ったカスピ海ヨーグルトはダメです。なんか液体と固体が分離しない。
けっこうおもしろいから作ってみて。
メキシコ版 キムチの作り方
以前の道草メモもこちらに記しておこうシリーズ。
メキシコに在住してる人向けキムチの作り方。
メキシコにいてなかったら全く必要のないレシピだけれど、まあ昔住んでいたときに韓国人に教えてもらったレシピですごく重宝しました。
サボテンを漬けたり、アチョーテという日本にはないスパイスを使ったり、甘みにマンゴーをフレッシュで入れるという贅沢さ。
メキシコにいる方お試しください。