道草レシピ マコモのチンジャオロース
マコモは古来から日本に自生する数少ない野菜の一つ。
湿地に生えるイネ科で稲に似ていて、じっさい田んぼで栽培したりもしています。
日本人にとっては、ドングリと共に縄文人の命を繋いできたDNAに刻みこまれた食材かもしれない。
昔から神事にも大事な植物で、薦(こも)といわれる神事のときの敷物にマコモが使われています。
栄養価も高いし、自生できる植物だけあって無農薬栽培がしやすい新しい時代のスローフードです。
クセがなくて、たけのこみたいな、なすみたいな感じなので、いろんな調理に向いています。炒めてもいいし、味噌汁の具にもなるし、パン粉をつけてあげてもおいしい。
中華にもよく合うので、おすすめのレシピはこちらでーす。
道草レシピ マコモのチンジャオロース
●材料
マコモ
ピーマン
厚揚げ
しょうが
オイスターソース
しょうゆ
ごま油
塩こしょう
●つくりかた
①マコモ、ピーマンは千切り。厚揚げはスライス。
②フライパンにごま油、しょうがいれ、いい香りがしてきた材料入れて炒めて、味付け。
旬は秋なので、どこかで見つけたら食べてみよう。けっこう産直や道の駅にあるよ。
道草レシピ 金柑ピクルス
金柑は中国原産のちっちゃい柑橘類。
見ためも小さくてかわいい。別名に姫橘(ヒメタチバナ)とつけられるくらい昔からかわいいと思われてるんだろうなー。
小さいけど皮ごと食べられるし、まるんとしていてけっこう使える食材です。
皮にはビタミンPという血流改善や花粉症予防、抗炎症作用なんかがあって、陳皮と同じ薬効があります。陳皮よりいっぱい食べられるのがいい!
ただビタミンPは加熱すると壊れるので、薬効を期待するのならレシピが限られてきます。
メジャーな食べ方は生でかじるか、甘露煮。
あとは、今年試してみたドライ金柑がおすすめ。
スライスしたものを薪ストーブの横に並べてます。
一日でドライになるし、すっぱさがいいかんじ。
うちの薪ストーブ周辺は、はっさくピール、金柑、干物、月桃
乾かすものがわんさか並んでます。
それからピクルスもおすすめです。レシピをどうぞ。
道草レシピ 金柑ピクルス
●材料
きんかん 500グラム(半分にきって、種をとったもの)
白ワイン 500グラム
お酢 250グラム
塩 20グラム
砂糖 60グラム
レモングラス
ローリエ
(お好みのハーブ)
●つくりかた
①ピクルス液を煮立たせる
②きんかんをいれ、2分ほど煮立たせる
③煮沸したビンにいれ、脱気させる。
咳やノドによくて風邪の予防にもなる金柑をいろいろ試してみてね。
道草レシピ 干しつくし
つくし(土筆)。
トクサ科のスギナの子です。スギナもお茶にしたりテンプラにしたりできますが、やっぱりメジャーなのはつくし。
子と言ってもつくしを置いておくとスギナになるわけじゃなくて、根っこから別にスギナを出すのです。根っこがすごいから「地獄草」という別名もあります。
自然農的には酸性土壌を見る目安でもあり、地中のカルシウムを地表に運び上げてくれる役目をもつ雑草ということになります。
ではでは、干しつくしをつくってみましょう~。
道草レシピ 干しつくし
●つくりかた
①ハカマをとったつくしを7,8分蒸す。
②からからになるまで干す。
野草の本には、スルメみたいってかいてるけど
どうなのか??
道草屋では、水で戻して、炊き込みご飯にしたりしています。
音楽をつくる。~セルフレコーディングのすすめ~
自給自足のような暮らしをしていて、よくあるのが「食」の自給。
畑や田んぼを耕して狩りをして、採集する。保存食を作る。
そんな「食」の自給ももちろんとても重要なのだけれど、道草屋はもう少し広げて衣・食・住・音・祭・場を手作りしています。
「音」は音楽です。
バンドを作って練習するのはもちろん、ライブをやったり、音源を作ったり、楽器を作ったり、映像を作ったり、けっこうクリエイティブにいろんなことに広がる音楽。
セルフレコーディングも、音楽という作品を作るという意味以外に、どうやってその状況を生み出すか、どうやって録るか考えるすごいクリエイティブな時間になります。
ぼくらの音楽は、人生や生活を音楽にかけているわけでもないし、お金もないし、あるのはいろんなアイデアと知恵と楽しむ心だけ。
あーだこーだいいながらレコーディングが始まった。
使った機材は5chのミキサーとMTR、マイクと楽器くらい。
わちゃわちゃしている。
マイクスタンドもないので椅子やらなんやらに無理矢理マイクをくっつけたり、
マイクが断線していて、半田付けからやりなおしたり。
部屋中にシーツやら布やら張ってインスタント防音部屋をこしらえる。
途中で力尽きて寝る人も。
ミックスダウン。とにかく何回も聞いて話して、決めて、やっぱりやり直したり、セルフレコーディングだから時間もエネルギーも思っただけかけられる。
曲名とか歌詞カードとかいろんなことを決めたり。
そうやって作り上げる音源。けっこう大変だけど、かなり楽しい。
CDにはんこをおして完成!
セルフレコーディングおすすめです。手作りする楽しさの原点みたいなのがあります。
PV(映像)もいきおいで作る。このお話はまたの機会に。
家でろうけつ染めをする。
インドネシアではバティック、日本語ではろうけつ染め。
なんか布をいい感じにしたいなーってときにおすすめなのが、草木染めと並んでこのろうけつ染め。
インドネシアではチャンチンという道具を使ってするのですが、
壷のとこに溶かしたロウを入れて先から出しながら布に描いていきます。
これがけっこう難しいし、なんかぐだぐだになります。そもそも持ってないしって思うし。
でも、ちょっとしたろうけつ染めなら、てきとうな道具で家でやれちゃいます。
要るものは
・空き缶 2個
・筆
・ろうそく だけ。
まずは空き缶を一つ真ん中で切ってコップみたいな形にします。
もう一つは上を缶切りで切って、側面も開けます。そこに火をともしたろうそくを入れて、上にコップ型にした缶にロウソクのロウだけ入れて熱します。
あとは液状になったロウを筆につけながら描いていくだけ。
インクをつけながら字を書くみたいな感じ。
描けたら水に染料を溶いて染めたら、最後にお湯にくぐらせてロウをとります。
簡単な図柄ならけっこういけます。
石灰&洗濯のりで漆喰をつくる。
漆喰をつくる。
昔は家を建てている現場で海藻を炊いて、貝からできた灰と、わらにまぜて作っていたらしいです。今みたいになんでも簡単に手に入るわけじゃなかったからやってたわけだけど、そういうやってみよう、やるしかないなーという感じいいですよね。
漆喰みたいな壁にしたいのに、漆喰高いしなー、とか
塗りの壁だけど、いろんなアレンジをしてみたいとかいう人におすすめなのが、これ。
要は昔の人がやってたことを今ある材料で簡単に再現してみようって発想です。
いるものは石灰とわらと洗濯のり。あと色をのせたい人はペンキ。
なにしろ石灰が20キロ¥350なので、相当安い。
もともとがベージュ系なので、真っ白にしたい人は市販の漆喰のほうがいいかもですが
何を混ぜてもアースカラーになるので、これはこれでかわいい。
作り方は、
①わらを刻む。ぼうしつくったときの毛糸くずなんかもまぜて。
②洗濯のりを水で溶かす。石灰とわらなどまぜる。
(割合は洗濯のり:水が1:6ぐらいで、カスタードくらいの固さに様子みながら混ぜる。)
好みの色(そのままだとベージュ)のペンキやらなんやらを混ぜる。
この写真はオレンジのペンキを混ぜてます。
③しっくいみたいにコテで塗ってゆく。
こんな感じ。だいたい次の日にはもう固まってます。
違う色のペンキを混ぜたものを上から塗ったりしたら、いろいろ遊べます。
樹を描いてみた。おもしろいよね。
梅肉エキスをつくる。
おうちで作れる薬として最もメジャーなのが、梅肉エキス。
そもそもウメ自体が薬として、日本に伝えられてきたもので、梅干や梅の黒焼き(古代では烏梅という)も薬として作られてきたらしい。
その中でも最強なのが梅肉エキス。江戸時代にはすでに作っていた医者がいる。
その効果は生の梅よりめちゃくちゃすごい。なんか30倍くらいすごいらしい。
なんといってもその主成分はクエン酸。もうクエン酸のおかげで、下痢やら風邪やら食中毒にすごくいい。しかも生の梅にはなくて、梅肉エキスになったら生まれる成分があったりなんかすごい。
といういろんな情報がここに書いてます。↓
そんな梅肉エキスの作り方。
まずは青梅を死ぬほどいっぱいすりおろす。しかも金属を使うとクエン酸が反応してダメらしいので、プラスチック製のおろし金でひたすら手ですりおろす。
めちゃくめちゃ大変です。それを布でこして、絞る。これもすごく大変。
なんかよくわからないけどしぼる手がぴりぴりしてくる。クエン酸なのか?
で、しぼった水分をひたすら煮詰めます。
ねとねとになってくるまでひたすら煮詰める。後半はほっておくと焦げ付くのでひたすらかき混ぜながら煮詰めます。すごい大変です。
というどの工程も大変だ大変だといいながら、完成するのがこれ↓
すごいちょっとです。さすが万能薬だけあるわ。高価なだけあるわ。
って思います。みなさんも是非。